3.井戸発見(2007.1)
生活するには飲料水が欠かせませんね!
井戸があるのは聞いていましたが、どこにあるのか分かりませんでした。
壊れた家を取り除いてから、ユンボで崖を掘っていくと井戸らしき石が出ました。
井戸の上にはの大きな石が置いてありました。ポンプで水を汲むと泥水がたっぷり出てきます。
はしごを下ろして中に入ってバケツで泥を出しました。子供たちは貞子の井戸だ!なんて怖がってるので、私が入りました。
深さは3.6メートルほどでした。この掃除に3ヶ月ほどかかりました。やっと掃除が終わったので石で枠を作り屋根をかけました。


明治の頃掘ったようですが、蛇紋石(じゃもん)をくり貫いて掘ってあり、
昔の人は根気と根性があったんだと感心しました。

今なら削岩機で掘れますもんね!
文化的な生活をするには、飲料水、トイレ、煮炊きにガス、
照明などに電気がかかせません。
最初はとにかく何も無いんです。原始時代のようでした。
飲料水はペットボトルで運び、トイレは介護用を利用したり、
穴を掘って埋めたり、調理はカセットガスコンロが役立ちました。
しばらくしてから工事用仮設電気を引きました。
ランタンの光が電球の光に変わった時は感動です!
水道が無いとお風呂が入れません。
当初は20km先、本宮の湯や10km先、湯谷温泉うめの湯 へ通いました。
夏には浴槽に川から水を運び露天風呂を満喫しました。
ただ湯沸しに4時間もかかり大変でしたが楽しい週末です。

わたしの趣味は家族でキャンプにでかけることです。
2004年にキャンピングカーを購入して温泉めぐりを楽しんできました。

紹介が遅れましたが、長女、長男、次女3人子供がいます。

老後の生活を考えると年金だけでは生活が厳しいでしょう。
夫婦でテレビが楽しみなんて暮らしは私にはあいません。
自然は厳しいけど乗り越えたときの達成感はすばらしい。
放置された山の手入れ、村での交流、人は一人では生きられません。
家造りに取組んできたからこそ、田舎造りのいえ家に憧れます。
木と竹と土の家、シックハウスなんてありません、
壊れれば自然に返る無駄のないエコ、

井戸の上にポンプを付けました。
ポンプはホームセンターで買いました。
同時に水栓を2箇所使えるタイプです。
配管はIH塩ビ管を使います。
IH菅は耐久性が普通のVP菅より増したものです。
問題はこの水が飲めるか?
昔は飲んでいたので大丈夫だと思うけど心配なので
水質検査を愛知県薬剤師会に依頼しました。
結果は
一般細菌 30以下/ミリリットル      基準値 100以下
大腸菌 検出せず               基準値 検出しない
硝酸態窒素、亜硝酸態窒素 0.47mg/l 基準値 10以下
塩化物イオン 3.7mg/l           基準値 200以下
有機物(TOC量) 0.5mg/l         基準値 5以下
pH値 9.9                   基準値 5.8〜8.6
臭気 異常なし
色度 1.5度                  基準値 5以下
濁度 0.1度                  基準値 2以下
結果はPH9.9で強アルカリで8.6以上は飲用に不向きかもとのことでした。
ネットで調べると胃は酸性だからすぐ中和されるから大丈夫とあったので
ちゅっと安心しました。
また、井戸の上は山なので農薬の心配も無いようです。

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